衝撃の事実‼︎「アレ」よりも大切な岡田監督の使命とは?

阪神タイガース

こんにちは‼︎badass tigerです‼︎

岡田監督の本当の目的は「アレ」にあらず‼︎

すいません、いきなり荒れそうなことを書いてしまいました。

今回は、多分に僕の主観が入っています。

そして、最後には僕の本音も書いています‼︎

ここ数年タイガースのドラフト戦略を見ていたら素材重視でとてもいいドラフトをしています。

しかし、この類稀なる素質をまだまだ活かしきれていない選手が多いのも事実です。

未完成で未熟なチームなのです。

だから、大山選手や佐藤輝明選手は、岡田監督が今後のタイガースを背負う選手として期待し我慢して使い育てています。

最近、僕は思ったんです。

岡田監督の本当の目的は、若い選手たちを今後タイガースを長く引っ張っていくために育成することではないか?

そして、その上手くいった育成方法を今後のタイガースの伝統としてマニュアル化、可視化し次世代へ繋げていくことを本当の目的にしているのではないか?

そのために「アレ」を掲げているのではということを‼︎

僕はプロ野球観戦歴40年、タイガース日本一をリアルで見てきました。

そして、タイガースの暗黒時代をリアルで経験してきました。

そんな、僕が思う岡田監督の本音は「タイガースを育成できるチームに変えること」だということを書いていきます。

でも、使っても手応えがない、結果が出せないのであれば切り替えていくという厳しさも持ち合わせているのが岡田彰布という人だということもお忘れなく‼︎

この記事を読むとこんな事が分かる‼︎

・岡田監督だから、タイガースを育成できるチームに変えられる理由が分かる

・なぜ掛布さん以来高卒の野手が育たないか分かる

・タイガースで育っていく選手の条件が分かる‼︎

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タイガースというチームの特殊性

プロ野球12球団で1番ファンが熱く、そしてうるさい球団はどこでしょうか?

それは、間違いなく阪神タイガースと言えるでしょう‼︎

タイガースは、関西に長い歴史を持つ老舗球団です。

その歴史は88年にも及びます。

しかし、その長い歴史の中で日本一になったのはわずか1回だけです。

それは、なぜかと考えたところ関西ではタイガースは生活の一部となっており新聞ではあることないこと書かれます。

マスコミにとっては販売部数を増やすために書いていることですが、読者からしてみればそれが真実だと思ってしまいます。

それ故、目の前の結果に一喜一憂し、結果が良ければ神様のように崇めたてます。

逆に、結果が出ない時にはそれこそ犯罪者のように徹底的に叩かれます。

そういう環境にあるが故に、自分を見失い、素質を活かせなかった選手が多いのも事実です。

昨今は、SNSの普及により新聞記事よりネットであることない事が晒されて、選手に対する誹謗中傷も話題になっています。

しかし、それもタイガースが好きだからこそ起きる現象ですし、関西ではタイガースそのものが文化なんです。

タイガースとはそのように外野がとてもうるさい特殊なチームです。

そのような、難しい環境にあるタイガース球団ではかつて、批判を避けるために取りやすい無難な選手をドラフトで獲得する傾向にありました。

また他球団で活躍した選手を拾う事も多々あります。

そして、ここ最近は、FAでいい選手を獲得することも多くなってきました。

しかし、それでは長期的にいいチームが作れないということでここ10年くらい前から「若手育成」に舵を切り始めました。

まだ、なかなかこの育成がうまく行ってはいないのが実情です‼︎

掛布雅之さん以来高卒野手が育っていないタイガース

タイガースは、ミスタータイガース・掛布雅之さん以降高卒野手で1000本以上安打を打った打者がいません

現在ファイターズの監督をしている新庄剛志さんもかつて代打の神様だった関本賢太郎さんもタイガース時代に1000本以下しかヒットを放っていません。

濱中治さんは、いい感じに育っていましたがケガで挫折してしまいました。

それは、なぜでしょうか?

理由は3つあります。

まず一つ目です。

前述しましたが、タイガースというチームは関西に生活の一部として根付いています。

それ故に、タイガースの選手を家族のように思っている節があります。

また、関西の近くの岡山に住んでいる僕としては決して嫌なことはないのですが関西の人はとてもフレンドリーな方が多いということです。

したがって、選手を見かけると気軽に声をかけることも多いそうです。

また、マスコミもタイガースの記事が売れるために若手の有望株を見つけたら大きく取り扱います。

したがって、地方から出てきた選手はその扱いに驚き萎縮し、また自分を見失ってしまいます。

関西の選手やそれに近い選手たちも、高卒ということもありまだまだ自分を律する事は出来ず舞い上がってしまいます。

中には、ご飯をご馳走したりお酒を飲みに連れて行く人間もいます。

これがいわゆる「タニマチ」というやつですね。

現在は、いないと言われていますがそう言った人間の存在で選手そのものが勘違いしてしまうのです。

それ故に、本来の実力を出す事が難しいのです。

そして、二つ目です。

「タイガースは歴史がある球団だが、伝統はない」とはいまは亡き野村克也さんが言っていたセリフです。

まさに、この言葉こそがタイガースの育成が上手くいっていない証拠です。

掛布雅之さんは、ドラフト6位でタイガースに入団します。

ルーキー時から我慢して使ってもらい、一年目で打率204、ホームラン3本だったのが3年目では打率325、ホームラン27本とジャンプアップしています。

その後は、4番として球界を代表する選手に成長していきます。

掛布雅之さん以前には、このような高卒野手の叩き上げの選手がたくさんいたはずです。

しかし、その育成方法をちゃんとマニュアル化出来ていない事が大問題なのです。

そして、三つ目はそもそも中心になれる素質をもった選手が入団していないという事です。

掛布さん以降、高卒野手は多く入団していますが、つい最近まで中心を張れるような素質を持った選手が入団してきていなかったのです。

何故なら、特にチームが低迷している暗黒時代と言われる時期には取りやすい無難な選手しか獲得していない時期があったのです。

取りやすい=そこそこの選手ということです。

彼らの多くは、力以上のものを求められ持っている力を発揮できず早々に球界を去っていったのです。

それ故にチームは、低迷していくという悪循環に陥りました。

暗黒時代脱出後も、その弱気なドラフトは続きFAやメジャー帰りの有名選手の獲得でチームは強化しましたが、今度は高齢化という別の問題が出てきました。

そういった事から、育成強化で生え抜きの若手選手を育てようと舵を切ったのがここ数年という訳です。

鳥谷敬さんに見るタイガースで主力に育つ要因

このように、選手が育つ環境が難しい阪神タイガースですが、中には育ち一流選手として活躍した選手もいます。

それは、遊撃手として長く活躍した鳥谷敬さんです。

鳥谷さんは、遊撃手としては歴代最高の667試合フルイニング出場、1939試合連続出場という快挙を成し遂げ2000本安打を達成したレジェンド級選手です。

鳥谷さんは、自分のことを俯瞰的に眺められることが出来ました

わたしの場合は、「試合に出続けることで、価値を持つ選手だ」ということを自分で理解していたからである。

もしも試合に出ることをやめたとしたら、自分よりも価値のある選手に取って代わられてしまうからだ。

打つ、投げる、走る、ひとつひとつの能力ではわたしは必ず誰かに負けていた。

自分は総合力で勝負するタイプの選手であるー。

鳥谷敬「他人の期待には応えなくていい」より引用

そのことで、鳥谷さんは試合に出続けるために日頃からのトレーニングを妥協せずに徹底的に行いました。

僕が10年くらい前に、甲子園に観戦した時の話です。

試合終了後、2時間くらい経った後甲子園球場近くの飲食店で食事して近くに予約していたホテルへ向かっていました。

そうしたら、甲子園の裏門?から猛スピードで走るとてもいい車を見かけました。

誰だろうと思い、少しだけ運転席を見たら確かに鳥谷敬さんに似た人が運転していたのです。

いや、紛れもなくアレは鳥谷敬さんでした‼︎

噂では、誰よりも早くグラウンドに来て、誰よりも遅く帰ると聞いていたので噂は本当だったんだととても感心したのを覚えています。

鳥谷さんは、野球が好きではないが得意だから仕事として食べていけると言っています。

その上で、人より優れた資質が無いので練習して上手になるしかないと猛練習に励んだのです。

そんな風に、物事を冷静に見つめ自分を見失わなかったのが鳥谷さんを一流にしたポイントだと感じます。

また、そういう選手だからこそルーキー当時監督だった岡田監督が遊撃手というポジションを与え我慢して育てる場を与えたのです。

当時、レギュラーだったのが藤本敦士さん(現コーチ)です。

藤本さんは、前年に3割を打っていて不動のレギュラーと思われていました。

そこへ、ルーキー鳥谷さんが入っていきなりレギュラーを与え藤本さんをセカンドへ移したのです。

当然、藤本さんは面白く無かったはずです。

岡田監督
岡田監督

鳥谷が育ってくれたら、10年はショートは安泰よ、おーん。

しかし、このように岡田監督には確固たる信念がありました。

しかし、鳥谷さんはゴールデンルーキーと周りからもてはやされても自分を見失うことなく猛練習に励みました。

そして、誰もを黙らせる結果を出したので藤本さんも納得してセカンドに移れたのです。

藤本さんが、岡田監督に対してわだかまりがないのは今なおコーチをしていることからも明らかでしょう。

このように、これという選手を見出して育成するのには、我慢してその場を与えることも重要なポイントです。

岡田監督は、コイツはモノになると将来を見据えて、育てる。

見抜き、信じて我慢して使い続ける…そういう覚悟を持って現政権に臨んでいるはずです。

それが、大山選手であり佐藤輝明選手なんです。


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岡田監督だから分かることと「最期の奉公」への覚悟

そもそも岡田監督自身が、タイガースのファン心理と期待の選手の心理両方とも分かる稀有な人物なんです。

岡田監督は、タイガースのいわゆる「タニマチ」といわれる人物を父に持ち幼い頃からタイガースと縁が深かったことで知られています。

いわば、生まれた時からタイガースひとすじになる運命でした。

その生い立ちから、タイガースの選手たちとも近しい間柄で、当時の正三塁手・三宅秀史さんともキャッチボールをして憧れを抱いた事が野球をやるきっかけになったとも伝えられています。

その後、早稲田大学へ一般入学を果たし野球選手としても数々の六大学記録を打ち立てます。

1979年のドラフトでは、目玉選手として当時、史上最多の6球団からの指名を受けタイガースが交渉権を獲得、入団を果たします。

入団を果たした後、当時監督だったブレイザー監督の方針で出場する事が出来ませんでした。

これは、ルーキーをいきなり厳しいところで使うよりもじっくり育成し、楽なところから使って自信をつけさせるという親心からだったのです。

しかし、ファンは期待の大物ルーキー岡田彰布に対して、ブレイザー監督の起用法に不満を抱きます。

この時の経緯を少し長くなりますが、ご紹介します。

1980年の先発内野手は、一塁手ヒルトン、二塁手加藤博一、三塁手掛布雅之、遊撃手真弓明信の布陣でスタートした。

ヒルトンはオープン戦で特大本塁打を放ったがシーズン開幕直後から打撃不振に陥ったものの守備面が評価されて起用され続け、その後、掛布が負傷離脱した4月19日、20日も岡田の起用が見合わせられたため(この時、岡田も負傷していたという説もある)、ファンの間から「なぜ岡田を出さない」という不満が盛り上がり、ファンの一部はヒルトンやブレイザーを悪者扱いし、更には妊娠中の妻が同乗していたヒルトンの車を取り囲み罵声を浴びせ、車を蹴るといった嫌がらせが激しくなった。

4月22日の対大洋戦前に小津正次郎球団社長がブレイザー監督と2時間会談して説得し、その日以降は岡田が三塁手で起用された。

ヒルトンは18試合出場、打率.197、本塁打0本の不振から抜けられずに5月10日に解雇された。

阪神球団は新たにブルース・ボウクレア外野手を獲得したが、これに反対するブレイザーと球団の関係が極度に悪化し、5月15日、球団は不明瞭な形でブレイザーを解任し、コーチだった中西太に監督を交代させた。

掛布が復帰した5月17日以降は二塁手で起用され新人王に繋がったが、自らの力でチャンスを掴みたかったので、当時ヒルトンが出場する度に「オカダ・オカダ」とコールが湧いたことに対して、後年のインタビューで「あの岡田コールは嫌だった」と苦言を呈している。

また、後年、ブレイザーに親しい人物からブレイザーの「憎くて使わなかったのではなく、期待されて入団してきたルーキーだから余分な力みを生まない楽なところから使ってやりたかった。だから時期がずれた」というコメントを伝えられ、「今となればこのメッセージはある程度、理解できるようになった。

ブレイザーもかなり悩んだのだろうし、考えたのだろう。

自分も監督になり、そのことはよくわかった」と著書に記している。

Wikipedia「岡田彰布」より引用

この一連の話、昨今の誰々が悪いから使うな、誰々がいいから使え。

そして、不調になった選手への誹謗中傷の話によく似ているような気がしますね。

まさに、「歴史は繰り返す」だと思います。

岡田監督も、そういうファン心理も選手心理もよく分かるのでこの難しいチームでの育成の難しさを誰よりもよく知っているはずです。

しかし、あえて火中の栗を拾うような事にチャレンジする意図は岡田監督のタイガースへの恩返し、そして「最期の奉公」ではないかと感じます。

そして、その育成ノウハウを後に伝統として残す、これが岡田監督最大の使命ではないかと考えたのです‼︎

まとめと今後のタイガースへの想い

今回は、岡田監督の本音はタイガースが今後長く育成していい選手を自前で育てられるノウハウを残すことだという僕の考えを記事にしました。

少し、長くなりましたがご了承下さい。

極端な話、僕は今年「アレ」が出来なくても今後長きに渡り強くなれる道筋がつけばいいなと思います。

そういうつもりで見れば、佐藤輝明選手がいくら打てなくても、2軍に落とすことなく我慢できるし、その意図も分かります。

そして、必ず主力として来年以降大きな大輪を咲かせタイガース常勝チームの礎を築くはずだからです。

また、板山選手を抹消して井上選手を残した意味も、高卒野手の主力を育てたい岡田監督の強い意思を感じます。

その親心に応えるか否かは井上選手次第ですね。

だから、今はなかなか噛み合ってなくても岡田監督全面支持ですし、観戦も負けても楽しく見ることが出来ています‼︎

この記事は、喜瀬雅則さんの「阪神タイガースはなんで優勝でけへんのや?」(光文社新書)を参考にして書かせていただきました。

この本、ステマとかじゃなくタイガースというチームで育成することの難しさや選手たちの苦悩が分かり面白い本です。

タイガースファンには、是非読んで欲しい一冊です‼︎

今日から、甲子園でドラゴンズ戦ですね。

ファンの声援を後押しに、取りこぼしのないように頑張ってもらいたいです‼︎

それでは、ごきげんよう‼︎


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