フレッシュオールスターの日に入った悲しいニュース…

阪神タイガース

こんにちは。

badass tigerです。

昨日は、フレッシュオールスターで森下選手が3安打の活躍でMVPに輝きました。

二軍の投手相手だと、やはり森下選手は格が違う感じがしました。

また、ルーキー井坪選手も貴重な2点タイムリーを放ちました。

テレビで見ていた井坪選手の受け答えが、ルーキーのそれではなくとても落ち着いていてハートの強さを感じました。

先発した、門別投手もいきなり満塁のピンチを迎えますがよく凌ぎました。

高寺選手は、残念でしたが最後に登板した桐敷投手は完璧な投球。

タイガースの若虎が躍動した素晴らしい試合でした。

本当なら、今日の記事はフレッシュオールスターのことと未来のタイガースの楽しみについて書こうと思っていました。

しかし、その試合の最中悲しいニュースが入って来たのです。

4年前に、病気の後遺症から志半ばにして24歳で引退を余儀なくされた横田慎太郎さんが亡くなられたのです。

この記事では、その後横田くんと呼ばせていただきますが、何卒ご了承下さい。

そして、今日の記事では横田くんの事を追悼しその思い出を書きたいと思います。

なぜなら、僕にとって横田くんは個人的に、かなり思い入れの多い選手だったからです。

横田くんは、2013年のドラフト二位でタイガースに入団しました。

同じ年のドラフト一位は、岩貞投手。

そして、四位に梅野選手、六位に岩崎投手と今やタイガースを支える選手が入団しています。

同期で、横田くんだけが高校生というドラフトでした。

その恵まれた身体能力から、将来のクリーンアップ候補として期待されました。

しかし、一年目二年目は二軍でも思うような成績を残せませんでした。

しかし、三年目に金本知憲さんが監督に就任してその会見で名前が出るほどに期待をされます。

ちなみに僕は、その年の秋の安芸キャンプに行きました。

金本監督は、ちょうど不在にしていて残念でした…

ちょうど、選手のサイン会が行われていて僕は横田くんのサインが欲しくてその列に並びました。

サインをいただいて、握手して僕が

「(一軍の)レギュラー取ってください‼︎」

と声をかけると

「ありがとうございます」

と返してくれました。

朴訥としていて優しそうな若者だなという印象でした。

大勢のファンが並んでいて、練習で疲れているはずなのに一人一人真摯に応対する姿が印象的でした。

ちなみに、もう1人隣で植田海選手もサイン会に参加していましたが、彼は少し天然が入っていて可愛らしい印象でした。

植田選手のどこか憎めない、ユーモラスな人間性が真面目で真摯な横田くんと対照的で面白かったです。

そして、2016年オープン戦で大活躍した横田くんは、一軍の切符を手にします。

しかも、開幕スタメン「2番・センター」を勝ち取るのです。

この年、金本監督が掲げた「超変革」の申し子だったのです。

その試合で、当てただけのショートゴロをセーフにしてプロ入り初安打を放ちます。

その上、盗塁を決めて将来とても楽しみなプレーを見せてくれたのです。

しかし、一軍へ生き残る気持ちが強すぎてバットを振り切らず当て逃げのようなスイングが目立ち二軍へ落とされてしまいます。

そして、この年の6月に二軍へ落ちたのですがそこから一軍へ昇格する事はありませんでした。

いや、残念なことに生涯一軍で見る事が出来なくなってしまったのです…

翌年2017年、一軍キャンプへ呼ばれた横田くんは必死で練習に励みました。

しかし、しばらくして信じられないようなミスをおかす事が増えたのです。

その理由は、ボールが二重に見えるようになったことだったのです。

ボールが二重に見える事をコーチに相談した横田くんは、病院へ行き信じられない病名を告げられるのです。

「脳腫瘍です。一旦野球のことは忘れてください」

先生からこう告げられた時、とてつもないショックを受けたことは容易に想像されます。

その後、ツラい放射線治療を何度も受け食事は喉を通らず体重は落ち、ずっと横になる生活を送っていたそうです。

しかし、横田くんはグラウンドへ帰ってくる気持ちは失わず苦しい闘病生活を耐えていたのです。

そんな、苦しくツラい思いをしているとはつゆ知らず僕はこのシーズン好調なタイガースを応援していました。

ただ、「横田どうしてるのかなぁ」とずっと気にはなっていたのです。

そして、よくない病気なのかなと薄々は思っていました。

ファンの中でも、薄々は横田選手に何かあったのか?と感じている人も多かったと思います。

そして、9月に横田くんは自身が脳腫瘍にかかっていた事をそして寛解した事を公表したのです。

これを聞いた時に、戦慄したと同時にやはり重い病にかかっていたのかと思いました。

この時、僕は彼が復帰できると思っていましたし一軍でトリプルスリー出来る逸材だと楽しみにしていたのです。

しかし、現実はそんなに甘くなかったのです…

横田くんは、幾度の手術によって後遺症に悩まされていたのです。

ボールが、まともに見る事が出来ずボールをバットで捉える事が出来なかったのです。

タイガースは、それでも彼を育成選手として元々の背番号に100を足した「124」の番号を与えて完全復活への道筋を与えてくれたのです。

しかし、その後遺症は収まらず2019年いっぱいで横田慎太郎は引退を決意するのです。

引退試合では、守り慣れたセンターで出場することになりました。

その時、横田くんはボールが全く見えずにボールが飛んでこない事を願っていたそうです。

しかし、その願いは虚しくセンターへボールが飛んできました。

しかし、横田くんは前へ猛ダッシュして見事キャッチ。

そして、そのままバックホームしてやのような送球をキャッチャーへ返します。

そして、ホーム手前でタッチアウト‼︎

ボールがよく見えない横田くんが見事にホームで刺したのです。

これが、「奇跡のバックホーム」の所以です。

この、横田くんの引退試合、同期入団で一軍にいた梅野選手や高山選手、北條選手など一軍のメンバーに加え当時の矢野監督からも暖かい声援を送られたのです。

そして、大ベテランの福留さんや鳥谷さんも横田くんの引退試合に駆けつけたのです。

誰よりも野球に対して、真摯で全力で取り組んでいた横田くん。

その姿勢を目の当たりにしていた、仲間そして大先輩も彼に対して尊敬の念を抱いていたといいます。

それだけの人を集められるのは、横田くんの人柄だと思います。

引退後は、地元・鹿児島に帰って講演などをしながら過ごしていたそうです。

しかし、寛解したはずの脳腫瘍が再び再発したそうです。

昨年には、再発したという報道がありましたし、俳優の間宮祥太朗さんが主演した「奇跡のバックホーム」のドラマでもその事が出ました。

YouTubeでは、大先輩の川藤幸三さんが全面バックアップして出演もしていました。

しかし、徐々にその姿を見る事がなくなり心配していたところに訃報が届いたのです。

5月には、もう余命宣告で1週間しか生きられないくらい悪い状態だったんですね。

1日でも長く生きる、諦めない横田くんの真骨頂が最後の最後でも見られました。

まだまだ若いのに、本当に辛いです…

言葉が出てきません…

ここ最近、横田くんがもしも元気だったならという世界を想像いや妄想する事がありました。

センターのレギュラー取って、その身体能力を活かしてエゲツない守りと足は見せてくれてるのかな?

左の新庄みたいになってるかも…

いくら想像しても、想像の世界なんですけど…

この訃報を聞いて、フレッシュオールスターを楽しんでいた気持ちが吹き飛びました。

悲しい、悲しすぎる…

ただ、横田くんの訃報がタイガースの球団から発表されたことについてタイガース球団が少しいい方に変わったなと思いました。

しかし、球団からこれほどまでに良くしてもらえるのも横田くんの人柄だったと思います。

惜しむらくは、この素晴らしい若者がプロの世界で無事にその野球人生を全う出来なかった事です。

本当に、悔やんでも悔やみきれないです。

そして、最後に今タイガースでプレーしている選手たちに言いたいです。

周囲は、横田くんのためにも優勝とか言うと思う。

でも、一緒にプレーしていない選手が多い今となっては本人たちは、あまりピンと来ないと思います。

ただ、横田慎太郎という才能豊かな若者が病に倒れ志半ばにして野球を諦めなければならなかったことは、真摯に受け止めて欲しい。

それならば、今打てない、調子悪いそんな事は5体満足にプレー出来ているのだからいくらでも取り返せるじゃないですか‼︎

体が丈夫で、毎日プレー出来ている事を幸せと思って欲しい。

何だか、変な文章になってしまいましたが、元気でプレー出来ている事が普通だと思ったら大間違いだよという事が言いたかったんです。

今、元気で5体満足にプレー出来ている事に感謝しながらプレーしたら結果も変わってくると思います。

僕自身も、今健康で元気に過ごせている事に感謝して今自分が出来る事をやっていきたい。

自分が実際に、サインをもらって将来有望で楽しみだった選手が病に倒れ、若くして亡くなる…

本当に、悲しいとしかいいようがありません。

横田慎太郎さんのご冥福を心よりお祈り致します。

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コメント

  1. ただの阪神ファン より:

    コメント失礼します。
    私も横田選手がタイガースに入ってくれた時を観ていましたが、甲子園のスターを2位で確保できて、将来の外野の1枠は埋まったなと思ってました。

    掛布さんも左バッターを育てることを任されて、阪神に復帰して胸が熱くなったことを今でも覚えています。

    横田選手と、実際に鳴尾浜で出会って声を掛けさせてもらった際にも、疲れてるはずなのに、こちらには笑顔で返してくれていた印象が強すぎます。

    天国で大好きだった野球を心のままに楽しんでもらえたらいいなと思います。

    筆者様のブログを見ていて、想いが溢れそうになって、乱文失礼しました。

    • ただの阪神ファン様

      コメントいただきありがとうございます。

      そういえば、掛布さんがタイガースに戻って来られたのも横田くんを一人前にする事が目的でしたね。

      31番と6番が並んだ姿はこれからのタイガースの明るい未来を予感させました…

      また、鳴尾浜でお会いしたとのことですが、横田くんは、一度でも会った人はその優しく真摯な人柄に惹かれるのですね。

      YouTubeで一緒に活動していた川藤さんはじめ、多くの先輩や同僚からお悔やみのコメントがありました。

      それだけ多くの人を惹きつける魅力が、横田くんの人間性にあったのだと思います。

      それ故に、何であんなに優しくて素晴らしい夢を持った若者をこんな目に合わせるんだ‼︎

      と世の中の理不尽さを嘆いています。

      私の拙い文を読んでいただき嬉しい思いと共に、横田慎太郎さんのことごとても辛いことをお察し申し上げます。

      実は、私もこのブログを書きながら涙が出そうになりました。

      タイガースの今いる選手たちには、横田くんのためとかじゃなくて、5体満足元気でプレー出来る幸せを噛み締めてプレーして欲しいと思っています。

      また、きっと横田くんは苦しみから解放されて今は思う存分野球を楽しんでいると思います。

      最後になりますが、今一度この度はコメントいただき誠にありがとうございました。

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