こんにちは。badass tigerです‼︎
スポーツにおいて弱小チームが、最強と言われるチームを敗る事をジャイアントキリングといいます。
SLAM DUNKにおいて湘北が山王工業を破った事は、最大のジャイアントキリングと言えます。
今回は、この試合においてなぜジャイアントキリングが起こったかを徹底検証していきます。
今回の記事は
・映画「THE FIRST SLAM DUNK」をより楽しめる
・なぜ湘北は最強・山王に勝てたのか理由が分かる
・学生スポーツにおける番狂わせのパターンがよく分かる
全国最強・山王工業
まず、山王工業がどのくらい強いかをご紹介します。
秋田県立山王工業高校
秋田県代表、高校バスケ界の頂点に君臨する高校。湘北のインターハイ2回戦での対戦相手である。選手全員が坊主頭をしているのが特徴。
深津ら現在の3年生の入部以来、2年間無敗でインターハイ3連覇を成し遂げた。前年度のインターハイ準決勝では海南大付属を30点差で下し、今年度のチームは弥生が「ほとんど大学オールスター」と評した同校OBに圧勝し、彼女に「過去最強の山王工業かも」と評された。また、彩子には「高校界の絶対王者」と評されている。
高校バスケ界においては非常に大きな人気があり、30年にわたりチームを見てきたファンもいる。それぞれのポジションに超高校級の選手を擁しており、名朋の監督によると控えの層も厚いとのこと。フルコートプレスディフェンスは伝家の宝刀と称されており、試合終盤でもそれを行えるだけの体力と走力を備えており日本一走れるチームと呼ばれている。
週刊バスケットボールによる総合評価はAAランク。ユニフォームの色は白。
Wikipediaより引用
湘北戦にはメンバー7人しか出てきませんが、今の3年生のキャプテン深津や河田兄が入部してからは無敗と圧倒的な強さを誇ります。
それに加えて、2年生には全国一のプレイヤー沢北栄治を要していて個々の選手のレベルもチーム力も高く付け入るところ敵なしと言ったところですね。
山王の強さの秘密は、それだけではありません。
どんな相手でも徹底した準備を怠らず全力で戦うところです。

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山王が最強である理由
山王工業の強さの秘密は、相手のことを試合前に徹底して分析して丸裸にしていくところです。
作中にも、湘北がアレやこれやで山王を崩そうと攻撃を仕掛けていく場面が出てきます。
しかし、ことごとく湘北の攻撃を跳ね返していきます。
特に、湘北の大黒柱・赤木のことは徹底的に分析していて赤木得意の攻撃を次々と跳ね返して行くのです。
その時、深津、河田、沢北と次々とこう言います。
「そのパターン知ってるよ」
「そのパターンも知ってる」
また、3ポイントシューターとして三井には、体力が無いという欠点をつきました。
具体的には、スッポンマークの異名を持つ一ノ倉をつけ前半戦で徹底的に三井の体力を削ったのです。
そして湘北は、攻撃の起点を失い攻め手が無くなります。
そして逆に、ディフェンス面でも赤木を巧妙にゴール前から引き出し、リバウンドを取らせなくして次々と得点を重ねていきます。
これも、全て湘北のプレイスタイルを徹底して分析した分析力が優れているからです。
そして、もう一つは相手の心を折るフルコートゾーンプレスが上げられます。
これは、ポイントガードが自陣でボールをもらった時にはすでにダブルチームを組みパスすら出させないものです。
この守備が出来るのは相当の体力がないと出来ませんが、山王にはその体力があるのでしょうね。
また、相手は自陣ですらボールを自由にさせてもらえないのでそこで取られると次々と失点を重ねて気がついたらもう追いつけない点差になっているというのが山王の狙いです。
実際、湘北戦も前半戦は様子見をし後半でプレスをかけて一気に3分間で20点差をつけようとしました。
実際は、4分半で20点差をつけました。
湘北もその4分半で何も出来ずに心を折られてしまいました。
しかし、流石の山王もここで油断が出てしまいます。
そして、湘北・安西監督も戦況を見つめつつまだまだ諦めずに策を練っていました。
データにない湘北の無形の力
安西監督は、桜木花道をコートから下げ試合に勝つために諦めない心と、勝つためのある策を授けます。
諦める?諦めたらそこで試合終了ですよ。
「SLAM DUNK」より引用
そして、その策とは花道にリバウンドを取らせることでした。
リバウンドを取ることで、相手の2点を無くし味方の2点のチャンスを生む4点分の働きがあることを説くのです。
花道は、すっかりその気になり大会本部席に行きあの言葉を叫びます‼︎
ヤマオーはオレが倒す‼︎
by天才・桜木
「SLAM DUNK」より引用
大変な暴挙でしたが、ここまで大胆に宣言したからには勝つしか無くなりました。
他のメンバーも諦めつつあったのですが素人の花道にはそんな常識は通用しません。
花道のあまりの自信にチームもその気になります。
その何点離されても、諦めない力が後の奇跡に向かっていきます。
実際、再登場した花道は、次々と人間離れした身体能力でリバウンドを奪っていき猛追していきます。
ただしかし、ここは王者・山王。花道対策も試合の中で対策を見つけます。
花道に河田をつけ、花道の弱点「まずは飛ばせない」ことをしてきたのです。
しかし、河田のマークを離れた赤木が今度はリバウンドが取れるようになります。
そして、沢北に対して全く歯が立たなかった流川もパスを覚えて遂に沢北を破ります。
前半、一ノ倉のスッポンマークにあい後半は体力を失いグロッキー化していた三井も魂の3ポイントを次々と決めていきます。
ゾーンプレスに対応できてなかった宮城リョータもドリブルに活路を見出してプレスを遂に破ります。
諦めない無形の力が、データーになかった湘北の試合中の成長を生み王者・山王を徐々に追い詰めていきます。
湘北に恐れを感じる山王
しかし、沢北はやられたらやり返す3倍返しでと本当にやり返していきます。
その辺りは、インターハイ3連覇の山王そして日本一のプレイヤー沢北の意地が出ました。
でも突き放しても突き放しても湘北は、追いついてきます。
だんだん、山王側になんだアイツらと言った怖さが出てくるのです。
湘北がいくら点差がついても諦めない心が産んだ試合中の成長力、そのことが山王に恐れを生んだのです。
それでも、王者の意地で終盤まで点差を維持します。
戦い方もそのまま変えず、ゾーンプレスにこだわり、沢北も一対一にこだわり抜きました。
王者として戦い方を変えることが出来なかったのでしょう。
それは、慢心でも油断でもなく王者として正々堂々と勝つそのことにこだわり過ぎた感があります。
試合の中で、修正が出来なかったところは湘北との大きな差として上げられるでしょう。
そして、試合の中で山王の戦い方のパターンを今度は湘北に知られてしまい、対策されてしまったのです。
奴(沢北)は、パスしてこねー
負けた事がないからだ!
「SLAM DUNK」桜木花道より引用
このセリフに、山王の攻撃パターンを読んでいる事が分かりますね。
実際、湘北が追い上げてからはほとんど山王に点を取られていません。
しかし、湘北は三井の体力がもう無くなり花道は背中を負傷し満身創痍です。
こうなってくると、月並みですが最後は勝ちに対する執念の差が出たと思います。
特に、三井は体力が無くなり腕も上がらない足も動かない状況で3ポイントを次々と決めていきます。
マークに付いていた山王・松本もその姿に恐れすら抱くようになります。
最後は、流川から花道へのパスからのシュートが決まり湘北の大番狂わせがなりました。
この試合、湘北の執念が実力以上のものを引き出し王者・山王を倒す大きな要因になりました。
湘北が山王に勝てた理由まとめ
この試合、山王は決して湘北を舐めてかかってません。
むしろ、徹底的に事前に分析した上で戦いプラン通りに戦えていました。
ではなぜ敗れたか、
・湘北は試合の中で山王の分析以上の成長を果たしたこと
・山王がフルコートゾーンプレスにこだわり過ぎて湘北に対策されたこと
・三井が疲れ切っていて、シュートが打てないとたかを括りフリーにさせたこと
・沢北が1on1にこだわりすぎた事
・勝ちへの執念が湘北の方が上回っていた事
そんなところだと思います。
学生スポーツやサッカーの天皇杯などのトーナメントではたまに、格下のチームが優勝候補に勝ったりプロチームにアマチュアや学生チームが勝ったりする事があります。
優勝候補のチームが負ける時は、普段通りやっているようで相手チームの勢いにいつもと違う違和感からの恐れがあると思います。
その恐れと相手チームの優勝候補に勝つという執念が格上のチームにのしかかってきた時に番狂わせが起きるのです。
昨年の夏の甲子園大会でも春夏連覇を狙う絶対王者・大阪桐蔭が格下の下関国際に敗れるといった波乱がありました。
この試合もどこか大阪桐蔭はいつもと違う違和感を感じながら試合をしていた風に思えました。
王者のチームは、王者として正々堂々受けて立たないといけないといったプレッシャーもあると思います。
その結果、戦い方をなかなか柔軟に変えられない、ましてや相手はCランクの弱小チームです。
戦い方を柔軟に変えて勝ちに行くことは王者としてのプライドが許さなかったのでしょう。
その事が王者・山王の敗戦に繋がったことは否めないと思います。
「負けた事がある」というのがいつか大きな財産になる
「SLAM DUNK」より引用
この敗戦は山王工業をもっと強く無敵なチームにするのではないかと思います。
それでは、ごきげんよう‼︎

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