【SLAM DUNK】勝手に解釈‼︎「世界が終わるまでは」は三井寿の挫折と苦悩を表現⁉︎

SLAM DUNK

こんにちは。badass tigerです‼︎

映画「THE FIRST SLAM DUNK」も絶好調ですが、かつてスラムダンクのアニメも人気を博しました。

アニメでは、インターハイが始まる前までしか放映されませんでした。

しかし、その中でも人気のシーンといえばやっぱり三井寿がもう一度安西監督にバスケがやりたいことをお願いするシーンですよね。

バスケがしたいです…

SLAM DUNKより引用

アニメでは、ちょうどこのシーンが放送されている時にある曲が流れてきたのを覚えてますか?

そう2代目エンディングテーマ曲、WANDSの「世界が終わるまでは…」です‼︎

この曲が、三井のあの名シーンととてもマッチしていたので世界が終わるまではは、三井の曲だと言っている人も少なくありません。

ちなみに三井寿について詳しく解説した記事を以前投稿してますのでこちらも参考にしてみて下さい。

今回は、そんな「世界が終わるまでは…」を三井寿の視点で歌ったものと仮定して解釈していきます。

今回の記事はこんな人にオススメです。

・スラムダンクのキャラの中で三井寿が好きな人

・スラムダンクアニメの世界に浸りたい人 

・映画を見る前に原作の予習をしておきたい人

WANDS「世界が終わるまでは…」

スラムダンクアニメ2代目エンディングテーマ曲、世界が終わるまでは…は、スリーピースバンドWANDSが1994年6月8日に発売した8枚目のシングル曲となります。

この曲は、アニメ向けに作られた訳ではなくラブソングとして作られたものです。

作詞をした上杉昇はこの「世界が終るまでは…」で、これまでのスタイルの1つであったラブソングに終止符を打ちたかったと後に語っている。

Wikipediaより引用

世界が終わるまではのタイトルの裏にはラブソングを終わらせたいそういう意味が隠されていたのですね。

しかし、ラブソングでありながらその歌詞が三井寿の歩んだ人生とリンクするという不思議な現象が起こるのです。

それでは、この曲の歌詞を三井目線で紐解いていきます。

こちらは、第五期WANDSが歌う「世界が終わるまでは…」です。

WANDS offcial より引用

三井目線で歌詞解釈

大都会に 僕はもう一人で
投げ捨てられた 空きカンのようだ
互いのすべてを 知りつくすまでが
愛ならば いっそ 永久に眠ろうか

WANDS「世界が終わるまでは…」より引用

中学MVPの看板を引っ提げて意気揚々と湘北高校に入学してきた三井寿。

尊敬する安西監督のために自らの力で全国制覇し、喜ばせるそんな気持ちでした。

しかし、一年同士の紅白試合で赤木剛憲というプレイヤーに出会います。

自分よりも遥かに技術で劣りながらも、がむしゃらに向かっていく姿にとうとう気押されてしまいます。

そして、赤木に圧倒的な力を見せつけようと無理な動きをして膝を怪我してしまいます。

その後、膝は段々と良くなっていきますがインターハイ予選には間に合わせようと、無理して復帰してまた怪我を悪化させてしまいます。

そして、インターハイ予選には出場出来ず観戦した試合で赤木を中心に躍動する選手たち…

三井は1人だけ取り残された気分に陥ります。

その孤独な、疎外感を歌っています。

自分の力が必要ないのなら、もうバスケへの想いは封印しようそんな気持ちだったのかもしれません。

世界が終わるまでは 離れる事もない
そう願ってた 幾千の夜と
戻らない時だけが 何故輝いては
やつれ切った 心までも 壊す
はかなき想い… このTragedy Night

WANDS「世界が終わるまでは…」より引用

三井は、いくら大きなケガをしていても世界が終わるまでは、自分の命尽きるまではバスケと離れることはないそう願っていました。

そして、治ったら自分が活躍して安西監督を全国に連れていく、俺が絶対にそう願っていました。

中学MVPから高校入学して、周りから期待されてあの時の三井は輝いてました。

あの輝いていた過去はもう戻らない。

現実には、自分が立っているべき場所に赤木がいて自分はもう誰からも忘れられた存在になっている。

もう、安西監督を自分は全国に連れていけない…

完全に心を折られ、壊された悲劇的な夜です。

Tragedy Nightとは悲劇的な夜という意味です。

三井にとって、自分のいない世界で湘北メンバーが輝いている場面を目の当たりにした事が悲劇だったのでしょう。

本来なら自分が立つべきあの場所にいない、もう必要とされていない…

彼の心が壊れた瞬間でした。

そして人は (こたえ)を求めて
かけがえのない 何かを失う
欲望だらけの 街じゃ 夜空の
星屑も 僕らを 灯せない

WANDS「世界が終わるまでは…」より引用

三井は、尊敬する安西監督を全国に連れていき全国制覇をするという夢を持っていました。

しかし、ケガをして自分に居場所がなくなった今、もう自分の目標は果たせなくなってしまいました。

この場面は、バスケを失いグレて不良になった頃の三井を歌っています。

夜な夜な街へ繰り出して、不良行為を重ねて気を紛らわそうとしたのでしょう。

しかし、いくら不良として名を馳せてももうスポットライトが当たらない、満たされない気持ちでいっぱいだったのです。

世界が終わる前に 聞かせておくれよ
満開の花が 似合いのCatastrophe
誰もが望みながら 永遠を信じない
なのに きっと 明日を夢見てる
はかなき日々と このTragedy Night

WANDS「世界が終わるまでは…」より引用

中学MVPの看板を引っ提げて意気揚々と尊敬する安西監督率いる湘北高校に入学した三井寿。

しかし、満開の桜が咲いて希望に満ち溢れた入学直後の紅白戦で赤木剛憲という大きな存在に出会い、膝を大けがすることは以前にも述べた通りです。

その後、復帰を焦り再び膝をケガしてしまい、自分の居場所を失いコートを去ってしまいます。

Catastropheとは、悲劇的結末や破局という意味があります。

原曲ではおそらく失恋を意味する破局でしょうが、この解釈では三井寿目線なので、三井の夢が破れ悲劇的な結末を迎えたということになります。

しかし三井は、いまだに葛藤の中にいます。

なぜバスケを辞めたのか、安西監督を全国に連れていき全国制覇を果たす夢をなぜ諦めたのか、もう一度バスケをやりたいでももう居場所はない…

でも本心ではバスケを捨てきれない、だからバスケ部期待の宮城リョータに執拗に絡んでいくのです。

そして、そのやりきれない気持ちからバスケ部そのものを潰してやるという気持ちになって、バスケ部を襲撃するのです。

ケンカの強い鉄男たちを引き連れて、バスケ部を襲うまでは良かったのですが、彼らには想定外の事が起きます。

バスケ部には、あの和光中で名を馳せていた桜木花道がいたのです。

桜木花道率いる桜木軍団は、鉄男たちをはるかに上回る強さを持っていました。

しかし、もうバスケ部を潰すことしか頭にない三井は、意固地になって殴られても殴られても突っかかっていきます。

そんな三井を、副キャプテン木暮公延は諭します。

しかし、心は揺れながらも三井はまだ意地を張ります。

そして、安西監督がコートに入ってきます。

そこで、三井の心が折れてついに本心が出ます。

「バスケがしたいです…」

そう、あの名シーンです。

「SLAM DUNK」より引用

木暮が三井寿を諭す場面についてはこちらの記事を参考にしてください。

世界が終わるまでは 離れる事もない
そう願ってた 幾千の夜と
戻らない時だけが 何故輝いては
やつれ切った 心までも 壊す
はかなき想い… このTragedy Night

WANDS「世界が終わるまでは…」より引用

1番の繰り返しです。

1番のサビと同様に、世界が終わるまではバスケから離れる事がないと信じていた三井が居場所を失い、バスケから離れグレてしまいました。

そして、ここではバスケをやりたい気持ちと戻るのが怖いという葛藤からバスケ部を潰しに、襲撃した三井が安西監督の登場により心が壊れていく姿を表しています。

安西監督を目の前にしてもう、バスケがやりたい本当の気持ちを隠す事ができなくなりました。

もう一度「バスケがしたいです」

三井の心が完全に折れて、新しい三井寿が誕生した瞬間です。

WANDSファンの方すいませんでした。

この曲は、そのくらい三井寿とオーバーラップできる曲なんです。

SLAM DUNKファンなら分かってもらえるはずです。

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一度死んだ男・三井寿のその後

三井寿は、中学MVPの実績を引っ提げて湘北高校に入学しました。

中学の県大会の決勝戦で、一度は諦めかけた勝利への気持ちを安西監督の一言で勝利への執念が甦り勝ちにつながりました。

「SLAM DUNK」より引用

いわば安西監督は、三井寿の恩人です。

三井は、恩人のために全国制覇という目標を掲げ練習に励みました。

しかし、同級生の赤木剛憲に出会い無理なプレーでケガをし、治り切らないまま練習に参加して悪化させてしまいます。

その後、試合を見た三井は自分の居場所がないと思いコートを去ります。

いわば、ここで一度バスケットボールから身を引いたことになります。

そして、やさぐれて不良と化してしまったのです。

バスケから離れてもまだ未練はありました。

というのも、不良となってからも不良の代名詞とも言えるタバコを一度も吸ってなかったからです。

しかし、そのやりきれない気持ちを抑えきれなくなり、バスケ部期待の宮城リョータに対して執拗に絡んでいきます。

そして、バスケ部そのものを潰すため襲撃を試みます。

しかし、そこで安西監督と再会し涙ながらにバスケをもう一度やりたい事を申し出た事は歌詞解釈の中でご紹介しました。

さて、本題はその後の三井寿のことです。

彼は、過去の贖罪から必ず安西監督を全国へ連れていくことを強く決意します。

そして試合においては三井は、3ポイントシューターとして活躍します。

インターハイ予選を通じて、要所要所で活躍を果たしチームの躍進に貢献します。

しかし、2年間のブランクはとても大きかったのです。

技術は、今までの蓄積がありましたが体力が著しく無くなっていたのです。

そして、準々決勝の翔陽戦、インターハイ最終予選の陵南戦では試合中に体力が無くなり倒れてしまいます。

特に、陵南戦では倒れた後

なぜオレはあんなムダな時間を…

「SLAM DUNK」より引用

この時、涙しながら過去を後悔します。

彼はずっとバスケを裏切ってグレた過去の贖罪を抱えながらプレーを続けます。

安西監督への懺悔の念も含まれています。

しかし、湘北は三井の代わりに出場した木暮の活躍もあり、陵南に勝ちインターハイ出場を決めました。

そして、復活した三井が過去の自分を乗り越えた瞬間が訪れます。

それはインターハイ2回戦、山王工業戦です。

全国最強といわれる山王ディフェンスを次々と破りゴールを決める三井。

三井の過去を知らない下級生が中学MVPの頃はもっと凄かったのか質問します。

それに対して、3年生の木暮がこう答えます。

…後悔の念が強い分 あいつは
 過去の自分を美化し今の自分を責める傾向がある…

「SLAM DUNK」より引用

まさに、三井がバスケを捨てて不良だった過去の贖罪…その気持ちがあまりにも強かったので本人も中学の時の貯金でプレーしていると思い込んでいたのです。

しかし、恩師の安西監督の見解は違っていました。

三井君は…

自分の重要性を今一つ信じきれないでいた……
 いや復帰当初は信じていたかもしれないが…

ブランクの重さを実感するたびに自分を信じられなくなっていったんじゃないかな……

……だがそろそろ 自分を信じていい頃だ…

今の君はもう十分 あの頃を越えているよ

「SLAM DUNK」より引用

安西監督は、三井のことをちゃんと見ていたのです‼︎

三井は、一度地獄を見て這い上がってきたその強さを誰よりも安西監督が知っていたのです。

尊敬する安西監督から認めてもらった三井は、その後体力が無くなっても気力で次々と3ポイントを決めて最強・山王工業撃破に貢献します。

一度、「世界の終わりを」見た男は「絶対諦めない」男となりパワーアップして帰ってきたのです‼︎

まとめ

今回は、スラムダンクアニメの2代目エンディングテーマ曲「世界が終わるまでは…」を三井寿の視線で解釈してきました。

一度はバスケットボールを諦め挫折し地獄を見た三井の心情を歌にしているようにしか思えません。

しかし、安西監督に再開してバスケ部に復帰してからの三井寿は過去の贖罪と闘いながらそれを乗り越え諦めない強さを手に入れます。

僕が、先日スラムダンクの好きなキャラクターをSNSでアンケートしたところ三井寿がなんと一位でした。

挫折をしながら這い上がり、今度は過去の贖罪と闘いながら絶望的な状況に冒されても絶対に諦めない強さが人気の秘密なんでしょうね。

そんな三井の、挫折時代を歌った⁉︎「世界が終わるまでは…」いい曲なので是非一度聴いてみて下さい‼︎

それでは、ごきげんよう‼︎


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