【阪神タイガース】「アレ」へ暗雲⁉︎岡田阪神の理想と現実

阪神タイガース

こんにちは。badass tigerです。

オープン戦が日曜日で終わりました。

いよいよ、公式戦が金曜日から開幕します。

ファン待望の「アレ」へ向けての戦いが始まる訳です。

岡田監督は、「アレ」のために昨年までの野球を一旦全てリセットして戦う事を選びました。

その全貌をオープン戦で見せることはありませんでしたが、その一端は見せてくれました。

しかし、昨年まで染み付いてきた野球がこの短期間で全て払拭されるほど甘くはありませんでした。

特に、打者に対してのボールの絞り方は徹底的に教えたにもかかわらずなかなか上手くできてない打者が多かったです。

また、守りも昨年よりは向上したといえどまだまだミスが多く発展途上です。

今回は、オープン戦を振り返ると共に大きな期待と裏腹の厳しい現実についても語って行きたいと思います。

プロ野球観戦歴40年を誇る僕の視点から岡田野球の理想と現実を語ってみます。

今回の記事は

・今年のタイガースの戦い方について分かる

・今年のタイガース戦の見どころが分かる

・昨年までのタイガースがどんな野球をしてきたか分かる

今年のタイガースの戦い方

オープン戦を見ていて、今年のタイガースがどんな戦い方をするか見えてきましたね。

「投手が最少失点に凌ぎ、少ないチャンスで確実に得点を挙げていつの間にかに勝っている」

岡田監督は、こんな野球を目指していると思います。

そして、気が付いたらたくさん貯金をしていたそんなタイガースが理想です。

具体的な戦い方は、先発投手が6回を0〜1失点に抑え、リリーフ陣も無失点に凌いでいきます。

その間に、打線はなかなか打てないけど四球で出たランナーを盗塁と進塁打で進め、最悪でも内野ゴロか外野フライで一点取る。

また、大砲系のバッターの一発で追加点を取り、2-1、もしくは3-1くらいで勝っているという野球です。

一点を取りに行くことにとことんこだわる野球です。

打てないまでも、四球を選んででも出塁する粘りのある野球。

送りバントは基本的にはしないけど、投手やここぞという時にはやってきて確実に成功させる。

ランナーは、最低でも一つでも先の塁へ進めていくチームバッティング。

守りでは、送球は相手の取りやすいところへ確実に投げる。

ゴロの処理の仕方を、丁寧にする。

外野は、内野の中継へ強く低いボールを返す。

相手に一つでも先の塁を与えない。

こういった地味だけど、基本に忠実なプレーをやっていく野球になると考えられます。

これは、昨年までの野球と全く正反対の野球です。

昨年までのタイガース

昨年までのタイガースは、イケイケの野球をしていてあまり頭を使った野球はしていませんでした。

どちらかというと個人の力で野球をやっていたイメージです。

その大きな特徴は

・高速追い込まれ症候群

タイガースの打者は初球のボールはいくら甘くても必ず見逃していました。

そして、次の変化球、ボール球に手を出して追い込まれます。

もうこの時点で9割型結果は出てしまっています。

特に、チャンスの時はこの現象が顕著でした。

相手チームも、初級から振って来ないのが分かっているので、初球はほぼ甘いところにストライクを投げてきていました。

積極的走塁、積極的バッティング

先程とは矛盾していますが、選手によっては初球からなんでも振っていくバッターもいました。

特に、中野選手と島田選手はとにかく早撃ちが目立ちました。

そして、彼らは俊足で塁に出るとすぐに盗塁を決めていました。

彼らのバッティングも盗塁もノーサインです。

前任者の矢野監督は、積極的な失敗はどんどんしろという監督さんだったのでとにかく足の速いランナーは塁に出たら走りまくりました。

その結果、リーグダントツの盗塁数110を記録することとなったのです。

ただ、チームとしての指示はないため、これらの盗塁や積極的なバッティングは単発に終わる事が多かったのも事実です。

そして、個々が自由にプレーをやるため必要な時に行うバントや進塁打が出来なかったので点を取る事が下手でした。

ですから、個々が自由にプレーしていて上手くハマった時は強かったですが、ひとたび歯車が狂い始めたらズルズルと負けが混んできます。

昨年の開幕1ヶ月がまさにそうでしたね。

・複数守備位置を守らせたため練習不足からのミスを連発する

1人の選手に、複数ポジションを守らせたために、一つのポジションの練習時間が少なくなりその結果守備のミスが多くなりました。

また、もともと練習時間は少なくそもそもの練習が足りていないという問題もありましたがね😅

しかも、セカンド佐藤なんて暴挙もありました。

打てないことにより打撃を優先した結果キャンプやオープン戦で守ったことのない守備位置を思いつきで守らせるという暴挙につながりました。

まぁ、守備練習が不足している上にシーズンで守ったことのないポジションを急に守らないといけなくなる。

これでは、守備が崩壊するのも無理がありません。

岡田監督が試みる3つの意識改革

昨年まで、自分たちが勝手に野球をやってきた結果投手陣は最強なのに優勝までに一度も手が届きませんでした。

ただ、矢野監督時代このような野球だったのにずっとAクラスにいられたのは投手陣が頑張ってくれたからだと考えます。

岡田監督は、この戦力を見て少しの工夫をすれば優勝に手が届くそう考えたと思います。

そのため、岡田監督は就任後タイガースの選手に意識改革を促します。

①狙い球を絞って打席に向かう

まずは、打撃力向上のために狙い球を絞らせて打席に向かうように意識を変えました。

その辺りは以前の記事で、詳しく解説しているので参考にしてください。

岡田監督は、打席に入る前の準備で結果は決まると考えていると思います。

技術的には、前で捌いて速い真っ直ぐに対応する事に取り組んでいます。

昨年までは、速い真っ直ぐへの対応が苦手でした。

その弱点を克服するための取り組みです。

そして、打席での考え方は狙い球を絞ってその球が来たら初球からでも打っていく。

そして来るまでは、ファウルで粘って行く来たら打つ、ノースリーからでも狙っている球が来たら打ってもいい。

来なかったら、四球でもいいそういう考え方だと思います。

しかし、その事ができている選手はあまりいないように思えます。

打席に立って、何でも振ってしまう選手やファウルで逃げる事が出来ない選手、カウントを取る甘い球をそのまま見逃してすぐに追い込まれてしまう選手。

オープン戦の終盤でもそんな選手が、多くいました。

特に、佐藤選手はまだまだ狙い球を絞って打席に入れていない印象です。

時にとんでもないボール球にも手を出してしまっています。

一方で、大山選手はオープン戦ずっと不調で岡田監督からも厳しくコメントされていました。

岡田監督
岡田監督

打席に入ってからは、1人なんやで

そんなん何も言えへんやん、おーん。

打席に入る前は、アドバイスできるけど一旦打席に入ってしまえば1人なんです。

監督、コーチはどうしてあげることもできない、岡田監督の苦悩が見られました。

しかし、終盤に入って大山選手は明らかに変わりました。

しっかりと、自分の狙い球を絞って打席に入れるようになったのです。

岡田監督
岡田監督

大山、見逃し方もようなったもんな、おーん。

オープン戦の最後には、こんな褒め言葉もありました。

ここでの岡田監督の取り組みの成果は半々といったところでしょうか。

②先発に球数を多く投げさせる

岡田監督になって、先発投手に対して球数を一球でも多く投げさせようという意図が感じられます。

この記事で、その意図については詳しく書いています。

タイガースも苦手としている投手が多くいてかなりスイスイと投げられて完封されるという事も多かったですね。

昨年は、26試合完封負けとチームワースト記録を更新してしまいました。

そういう事を払拭するために、打てないまでも一球でも先発に多く投げさせて早く降板させる事に取り組んでいます。

先発がいくらいい投球をしていても、5回で100球投げていたら後のことも考えて降板させるはずです。

5回で先発が降りると後は、レベルの落ちる投手が出てくるものと思われます。

それで、また相手を打ち崩すチャンスが出てくると言うわけです。

その作戦は、相手がエース級である時にも有効な手段です。

いい投手に当たるとなかなか打てないので、打てないまでも球数を多く放らせる事はとても有効なのです。

先発を早く降ろす事もメリットですが、相手にもボディブローのように効いてきて、タイガースに対して嫌な印象を与えることにもつながります。

そこの部分も、オープン戦中盤までは上手く出来ていた印象がありますが、相手投手が本気のローテーション投手だった場合にまだまだスイスイ投げられていましたね。

その辺りもまた、発展途上のチームとしての現実を突きつけられています。

シーズンに入って、ライバルチームのエース級に対してどのような粘りを見せるか注目です❗️

③守備位置の固定による守備の安定

守備力の向上が、タイガースにとっての長年の課題です。

矢野監督時代、守備位置がコロコロゲームのように変わりその事が原因でよくミスが出ていました。

また、各々が送球も自分勝手にやっていたので目に見えないミスで相手に余計な進塁を与えていました。

岡田監督は、早々に守備位置については固定する考えを述べました。

「ファースト大山、サード佐藤、セカンドは中野をコンバートキャッチャーは梅野で行く」

その事を早々に、語りセンターラインの安定と大砲である大山、佐藤両選手に対して腰を落ち着けて打撃に専念できるようにしました。

また、送球改革として外野の選手に対して中継の内野に対して低く強いボールを返す事も徹底しました。

この記事にも詳しく書いていますが、この改革は徐々に実を結び始めています。

しかし、疲れがで始めたのかオープン戦の最後のオリックス3連戦では中継のミスから相手に進塁を許して失点に繋がるシーンもありました。

また、サード佐藤選手の守備も心許ないものがありましたね。

守備力向上に向けてまだまだ現実は厳しいものがあります。

まとめ

岡田監督に代わり、オープン戦は勝敗度外視とはいえ負け越しました。

しかし、今年は野球が変わるぞというのは随所に見せてくれましたし、考えた野球も身を結び始めています。

しかし、まだまだ現実としてはできていない事も多く岡田監督も苦悩は絶えないと思います。

開幕まで後1週間、少しでも課題を克服して大暴れするタイガースを見たいものです‼︎

それでは、ごきげんよう‼︎

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